日本の歴史的灯台

出雲日御碕灯台
出雲日御碕灯台
所在地 島根県出雲市大社町
点灯年月日 明治36年4月1日
塗色 白色
構造 円形・石造
光り方 群閃赤白互光
毎20秒に白2閃光と赤1閃光
光りの強さ 480,000cd
光りが届く距離 21.0海里
構造物の高さ 43.65m
海面から
光りまでの高さ
63.30m
レンズ 第1等レンズ
水銀槽式回転機械
電源 商用電源

 

 灯塔は石造である。
 明治32年7月、勅令第342号をもって「浜田」と「境」の両港が開港場の指定を受け外国貿易の活発化に伴い、経ケ岬・美保関・出雲日御碕の各灯台が設けられた。

 石材は、県内八束郡森山産の堅質の石(凝灰質砂岩)を用い、その高さは基礎から頂部まで43.65m、建設当時から現在に至るまで本邦最高の灯塔として王座にある。石工技術にかけては古来、築城の経験から我が国は伝統的技術を有していたので、造形美を誇る精緻な技術が、この石造の大灯台を日本人の設計・施工により生むに至った。
 昭和26年及び48年に京都大学工学部はこの灯台に振動を与えて風化・老朽度の診断を実施したが欠陥は認められず、あらためて当時の石造技術の優秀さに折り紙がつけられた。

 

 平成5・6年度耐震補強にあわせた保全が実施された。

 

 日本人技師が手掛けた石造灯台の到達点として評価され、美保関灯台とあわせ、山陰地方の航路の安全・発展に寄与したとして、令和4年2月9日、重要文化財に指定された。

 

 

 

 

 


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