日本の歴史的灯台

尻屋埼灯台
尻屋埼灯台
所在地 青森県下北郡東通村
点灯年月日 明治9年10月20日
塗色 白色
構造 円形・レンガ造
光り方 単閃白光 毎10秒に1閃光
光りの強さ 530,000cd
光りが届く距離 18.5海里
構造物の高さ 32.82m
海面から
光りまでの高さ
45.7m
レンズ 第2等レンズ
水銀槽式回転機械
電源 商用電源

 灯塔は、レンガ造である。設計者は、R・H・ブラントンである。
 尻屋埼灯台は、霧信号発祥の地であり、明治10年11月、灯ろう外縁に吊るされた霧鐘が我が国最初の霧信号となっている。
 また、電気灯台発祥の地でもあり、明治34年12月、本灯台でアーク灯を点じたのが灯台電化の始まりとなっている。この光学装置は、フランスのエクミール灯台をモデルとしたもので、アラード式電気弧光灯といった。この改良により光度は3万6千燭光から一躍千3百万燭光となり、その明るさは「海の太陽」と航海者から讃えられるほどであった。
 しかしながら、設備費が嵩み、取り扱いがわずらわしいところから、神島灯台(三重県)の副灯に国産品が用いられただけでアーク灯は姿を消した。

 昭和58年度耐震補強に合わせた保全が実施された。

 

 太平洋側に建設された初期の煉瓦造灯台の一つで、東北地方初の洋式灯台であり、高さ32.8mと現役の煉瓦造の灯台では日本一の高さを誇る貴重な歴史的建造物として、令和4年12月12日、重要文化財に指定された。

 

 

 

 

重要文化財指定記念セレモニー

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