1. 航路標識 ─海の道しるべ─

image 晴れた日に、私達が港のみえる丘や海べの山に立って海を眺めると、大きな船、小さな船が気持よさそうにスイスイと走っているのを見ることができます。それはちょっと見たところ全く自由気ままに好きなところを勝手に走っているように見えますが、海には浅瀬せや暗しょうなどの危険なところもあって、どこでも走れるわけではありません。 船がこのような危険物をさけて、安全に近道を走れるように、海にも陸上の道路に似にた航路(船の通る道)というものがあります。
 しかし、この航路は陸上の道路のように目には見えません。
 それで航海の安全をはかるには、海図という海の地図が必要になります。(海図については後の方でくわしく説明します。)
 そして、自分の船が今その海図の上のどこにいるかを知らなければなりません。この自分の船の位置を正しく知って安全に航海するための海の道しるべを、ちょっとなじみにくい言葉かも知れませんが、航路標識といっています。
 航路標識には、目に見える光や形を利用した光波標識、電波を利用した電波標識、そのほかのものがあります。これらは、みんな航海の安全になくてはならない船の道しるべです。
 わかりやすく表にすると、次のようになります。

航路標識

 昔は、灯台や霧信号所(音を利用した航路標識。現在はありません。)がほとんどで、しかも灯台の数がはるかに多かったので、航路標識といえば灯台というくらい、灯台は今でも人々に親したしまれているのです。
 しかし、近年は電波についての技術が非常に進歩し、航路標識の分野にもたくさんとり入れられて、航路標識として重要な役割を果はたしています。
 それでは、これから順を追おってくわしくお話いたしましょう。